中華料理店をしているが中国本国から料理人を呼び寄せたい、中華料理人にはどんな格付けがあるのか

中国料理の経営者から、本場の中国人料理人を呼び寄せたいというご相談がありましたが、在留資格を満たすかどうかもそうですが、そもそも料理人の腕前についても気になるところです。

中国では戸口簿というものがありますが、ここには生年月日や出身地だけでなく信仰する宗教、職業等、申請人についての様々な情報が得られますが、中国で料理人は「厨師」と記載されています。

そして中国人料理人の格付けは、「職業資格証明書」でチェックすることができ、これは中華人民共和国労働及社会保障部により発行されています。料理人は5段階の等級に分類されており、それぞれの資格を取得するための要件は以下の通りです。

目次

中国人料理人の格付けについて

・国家職業資格5級

初級です。見習いコースを完了した在職職員または職業学校の卒業生

・国家職業資格4級

中級です。初級証書を取得して5年以上の仕事経験を持ち、または労働行政部門の規定に準ずる中級技能を担う技術専門学校及びその他の学校の卒業生

・国家職業資格3級

高級です。中級証書を取得して5年以上が経過し、関連業務において10年以上の職務経験を持ち、または正規の高級技能訓練コースを修了している者

・国家職業資格2級

技師です。中級証書を取得し、豊富な生産・実践経験を積み、操作技能等に特長があり、関連職業において重要な技術難題を解決でき、中級技術者を教える能力を備える者

・国家職業資格1級

高級技師です。3年の技師経験があり、完璧な技術を備え、本職業の高度難問を解決でき、技術革新及び故障防止等において顕著な貢献があり、高級技術者を育てる能力を持ち、指導力が発揮できる者

職業資格試験は、理論と操作技能の二部門に分けて採点され、点数により合格・良好を評価されます。観光地である沖縄県には多くの高級ホテルがありますが、ホテル内の高級中華店に1級料理人がいらっしゃることがあります。こんなにすごい腕前なのだと改めて感心ですね。

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