地元 江東区に所用があり戻ってきましたが、江東区内はすでに各陣営、選挙が始まっているが如くのお祭り騒ぎ状態です。誰よりも江東区の選挙事情を知る、選挙コンサルタントが現情勢について解説をしたいと思います。
この補欠選挙は柿沢未途氏が公職選挙法違反事件により辞職したことにより４月２８日に投開票を迎えるわけですが、現時点での出馬を予定されている候補者です（泡沫候補もまだ出馬されると思いますので把握している範囲です）
・金沢 結衣氏（日本維新の会）
・飯山 陽 氏（日本保守党）
・吉川 里奈氏（参政党）
・秋元 司 氏（無所属）
・須藤 元気氏（無所属）
・酒井 菜摘氏（立憲民主党）
・根本 良輔氏（つばさの党）
・乙武 洋匡氏（無所属）
（出馬表明順）
時代がこんなことになるとは思いもしなかったですが、私も某政党衆議院東京１５区支部長を務めていたことがあるので、この機会に出馬をしていたかもしれないと思うと感慨深いものがあります。
まずこの選挙における重要な点を抑えておきましょう。
自民党は不戦敗、公明党は未だ態度を決めていない
自民党は当初、東京都連が公募による候補者擁立を模索していましたが党本部裁定により候補者擁立をしない決定をし、乙武氏に推薦を出す方向でいましたが、地元の自民党江東総支部内からの強い反対意思や乙武氏本人からの推薦を受け付けない旨の発言もあり、結局推薦を出さない方向となりました。ここの裏には江東区長選挙における買収劇が未だ尾を引いており、自民党江東総支部が一枚岩になれない事情もあります。
また公明党は支持母体である創価学会が乙武氏の過去の女性スキャンダルを嫌う傾向があり、こちらもどの陣営にも推薦を出さない方向性にあります。
要するに与党候補がいないまま、補選を迎えるという事態にあります。
俄然有利は、やはり組織力がある候補
私の手元に公明党が集計したとされる４月５日付の暫定集計データがあります。
酒井 １３％
乙武 １０％
須藤 １０％
金沢 ９％
小堤 ５％
飯山 ２％
という数字です。
同じ時期の調査と思われる自民党のデータですと
酒井 １８％
金沢 １５％
乙武 １１％
須藤 ９％
秋元 ３％
吉川 ５％
飯山 ２％
となっています。
ちなみに共産党が立憲民主党と候補者調整をするようなので、小堤氏の票が酒井氏に回るようになります。となると、それは明らかに組織政党候補が有利となる選挙戦といえます。知名度がある乙武氏が小池都知事の応援を受けながらどこまで追いつくのか、ここに注目が集まるかと思います。ちなみに酒井氏ですが、ついこの間まで私と江東区議として同僚であり、お互い江東区議を引退してちょうど１年くらいとなりますが、もはや遠い昔のようです。
まだまだ出てくる？お祭り騒ぎ！？
諸派候補としてまだまだ出馬を検討している陣営もあるようですので、江東区内は事前の宣伝カーも出回り、区議選かよ！と思うくらいの陣営の数で、良く言えば賑やか、悪く言えば騒々しい状態です。
江東区政界は、秋元司氏（当時自民党）が汚職で逮捕された後、榎本雄一元区議会議長（自民党）が汚職で逮捕され、江東区長（柿沢未途氏が応援）が公職選挙法違反で辞職、そして柿沢未途氏（自民党）が江東区長選における買収容疑で辞職と、全員議員秘書時代から長いお付き合いの人ばかりで、私としてもうんざりする思いです。
区民の声もこの１年間で３回も大型選挙が行われることにうんざりしています、混沌を止める候補者に期待したいと思います。
